国営武蔵丘陵森林公園

初冬に咲く日本固有種(マルバノキ、サザンカなど)

初冬に咲く花

氷河期残存種マルバノキ

紅葉といっしょに赤い花が咲くマルバノキは、4千万年前の氷河期残存種であり、現在は、岐阜県、高知県、広島県に隔離分布する日本の固有種です。ベニマンサクとも呼ばれ背中合わせに2つ咲く赤い花は、植物園、紅黄葉樹園あずまや付近にあります、ハエを寄せ付けるのでちょっと嫌な香りもします。

6,500万年前マルバノキを乗せたまま日本がアジア大陸から離れ弧状列島になり、氷河期からも免れました。その後同じ仲間のマンサク科植物が日本列島全体に7種類分化しました。

初冬の野草

初冬の花では、リンドウ、ヤツデ、ツルグミ、リュウノウギク、アワコガネギク、ツワブキなどが咲き、センボンヤリは閉鎖花で毛槍のような柄の先から綿毛が北風に舞います。

陽だまりの芝生広場ではカントウタンポポ、カタバミ、ヘビイチゴの黄色い花の周りにハナアブたちが飛び回ります。またボーダー花壇ではカエンキセワタ、ヤブツバキ、ワビスケ、カンツバキ、ロウバイの花も見ることが出来ます。

いろどり香る日本の固有種サザンカ

自生種のサザンカの花は、白色ばかりですが、植物園で所蔵する園芸品種は45品種あります。江戸、京、肥後の古典園芸品種です。紅色、桃色八重咲のサザンカが満開となり、香りが強くハナバチたちが飛び交います。
奄美大島から西表島へかけて分布するオキナワサザンカは、園芸界で「千里紅」と名付けられる白い花も咲いています。
ツバキ園では、越前の西王母(せいおうぼ)、京の紅卜伴(べにぼくはん)、曙(あけぼの)、妙蓮寺(みょうれんじ)、尾張の太郎庵(たろうあん)、江戸の呼子鳥(よぶこどり)、蝦夷錦(えぞにしき)、太郎冠者(たろうかじゃ)といった秋咲き品種のお国自慢がはじまります。

ハイイロチョッキリやコナラシギゾウムシでにぎわったどんぐりも茶色に熟し、自然落下が始まります。道路に落ち、転げて飛び跳ねて草むらに移動します。落ちてから1週間もたたないうちに乾いて生命を失うどんぐりが多い中、落ち葉や土の中にもぐりこんだどんぐりだけが根を伸ばし命拾いをします。翌年4月に芽を出します。

※画像は昨年以前のデータを使用しています。

配信日:10月30日