春の嵐
光の時間が森の色を創る
コナラの森では、光が長い時間降り注ぎ、重ね合わさった木々の梢で、数百万個の木の芽たちがパンパンに膨らみ、海老茶色から白銀色、黄金色に変わり、花芽がはじけ咲く時を待っています。
三寒四温が続く季節、そろそろ忘れ始めた季節風が吹荒れ、ひとたび春の嵐になるとスギ、ヤマナラシ、ハンノキなど風媒花植物の花が咲き、花粉を洪水のように空高く覆い尽くし、一気に受粉のチャンスをつくります。
ウメ、ツバキ、マンサク、サンシュユ、トサミズキなど花木の花数が日ごと増し、森を赤、白や黄色の霞みが覆います。
花壇ではスイセン、ビオラ、クロッカス、草原ではカントウタンポポ、オオイヌノフグリの花々が大地を染め、春が訪れます。
※写真はイメージ、又は過去に撮影したものを使用しています。
配信日:2月26日